どんどん 演奏者がいなくなる 交響曲

交響曲の父としておなじみのハイドン。

 

「告別」の愛称を持つ交響曲第45番には、こんなエピソードが伝わっています。

 

ハイドンが楽団を率いていた、貴族の名門エステルハージ家。

 

その貴族家の主人は夏になると、

楽団を連れていつも避暑地の別荘で過ごしていました。

 

しかし

ある年、滞在期間がいつもより長くなり、

まったく帰る気配がありません。

 

楽団員はホームシックにかかってしまいます。

 

そこで

ハイドンはあることを思いつき、

新作の交響曲を主人の前で披露しました。

 

そのおしまいの部分になると、

今まで演奏していた楽器にどんどん出番がなくなっていくのです。

 

役目を終えた演奏者は席を立ち、

譜面を照らしていたロウソクを消して去っていきます。

 

最後に残るのはたった2人のヴァイオリン……。

 

無言のメッセージは主人にも伝わり、

翌日に楽団員はめでたく別荘から帰られたそうです。

 

 

なんとユーモアあふれたハイドンだこと。

 

 

 

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