時代にあった演奏スタイルとは

ピティナのコンペでは4期(バロック・古典・ロマン・近現代)のレパートリーを仕上げることが必須になっています。

なぜでしょうか?

 

理由の一つにピアノを含む「鍵盤楽器の歴史の長さ」があります。

 

 

バロック期にはチェンバロやオルガンのために

非常に多くの鍵盤楽器のための作品が生まれました。

 

 

古典派の時代にはタッチで音の強弱やニュアンスがつけられるフォルテピアノが作られ、

鍵盤楽器は大きな飛躍を迎えます。

 

 

フォルテピアノはロマン派の時代になるとあちこちの国で改良が続けられ、

音域も広がり現在のピアノの姿に近づきました。

 

 

近現代ではその「完成された」ピアノで、新たな響きを作り出した作品が生まれました。

 

 

このように、時代によってそもそも「その曲が作られた楽器」が違うのです。

当然、タッチから始まりペダリング、アーティキュレーションの付け方、、、

全て変わってきます。

 

加えて、古い時代ほど国によっての違いも見過ごせません。

現代のように「飛行機でひとっ飛び」「ネットで世界中の情報が手に入る」時代ではないのです。

 

演奏する曲が

「いつのどこの国の作品なのか」

これを調べるだけでも、その曲にグッと近づくことができます。

 

さらに、和声や調性、曲の構成などのアナリーゼをすることで、

時代やその作曲家のスタイルを理解して弾くことができますね。

 

チェンバロやフォルテピアノなどの「ピリオド楽器」(古楽器ともいう)での演奏はYouTubeで検索すると視聴することができます。

ぜひ、「現代のピアノ」以外の鍵盤楽器にも目を向けてくださいね。

 

 

 

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