前ブロブに引き続き、ジョン・ケージ氏の音楽について。
ジョン・ケージ氏は電子音響を用いた作品の制作にも着手し、版画(シルクスクリーン) 作品《フォンタナ・ミックス》は図形楽譜をもとに制作しました。
この図形楽譜は、紙の上に6種類の曲線が描かれ、3枚のフィルムにそれぞれ水玉、格子、直線が刷られています。
演奏の際には、このフィルムを自由に組み合わせ、それぞれの線や点の交点の音量、トーン、ピッチなどの要素として捉え楽譜を完成させるものです。
この手法は、楽譜の構成そのものを演奏者に委ねるものであり、ケージ氏が50年代以降に追求した不確定性と偶然性の音楽を代表するものと言えます。
私にとって、この作品との出会いは、電子音楽のスコアとして、音というメディアの記録/再生について考えるきっかけになりました。
「可能性を開花させる教室」
大野城市瓦田 ピアノ・エレクトーンの音楽教室 下田ミュージックスクール