大人のピアノ

大人になってピアノを始める方が増えています。当教室には80歳を超えたご婦人も在籍していらっしゃいます。

 

始められる動機は様々です。

「ピアノがうまくなりたい」、「憧れの一曲が弾けるようになりたい」、「子供の時に挫折したので再チャレンジしたい」などなど。

 

この「うまい」というのは難しい概念です。自分が考える主観的な「うまい」は自分でしか判断できません。一方、客観的な「うまい」は、最低一人は自分以外に聴いてくれる人が必要です。

ですので、論理的に考えると、発表会のように自分の演奏を聴いてもらう人がいたり、逆に他の演奏者の演奏を自分と比較して聴き比べた方が「うまい」かどうかがよく分かると言えます。

 

もちろん「人前で演奏しない。自分が楽しめればいい」ということを否定するものではありません。人前で弾くことはかなり精神的な負担もあるからです。

 

というわけで、大人の方の場合、ピアノにかかわるイメージを、最初にピアノの先生に伝えていた方がいいのではないでしょうか。

 

「何を弾きたいのか、どこで弾きたいのか」が明確なほど指導しやすくなりますし、生徒さんにとっても個人の技術力や練習にかけられる時間によって、楽しみ方も異なってくるでしょう。