「なぜピアノの練習が嫌いなのか」(その1)

多くのご父兄が悩まれる問題です。

この解決策に入る前に、もう少し、「練習嫌い」の実態を細かく考えてみたいと思います。

 

大多数のお子さんは、ピアノが嫌いになったから練習しないのではなく、

「課題が少しずつ難しくなり、やってもなかなかできるようにならない」ため、練習が嫌いになるのです。

 

ピアノの練習がなぜ苦しくなってくるのかというと、ピアノ技術の習得には「ある種の正確さ」が求められるため、

進度が進めば進むほど、ハードルが高くなってくるからです。

 

ピアノの練習では、基本として、まず「正確に弾けること」が求められます。

 

楽譜に書かれている音を正確に弾く

楽譜に書かれている指使いを正確に弾く

楽譜に書かれている音楽記号に忠実に弾く

作曲者の意図を正確に読み取って弾く

 

「正確に弾く」という行為が、お子さんによってはかなり苦しい作業になるようです。

 

教室のレッスンでは、このことをしっかり指導し、「種まき」をしていますが、

それを発芽させることが大事なのです。