おけいことしてピアノを選ぶ価値……その2(ピアノと人間形成)

 

ピアノのおけいこの特徴として、②「音楽という見えない問題に取り組む」というのがあります。

 

楽譜から何かを読み取り、 理想の演奏を追求することは、自分で答えを導き出そうとする活動に大いに関係すると言えます。

  

 

理想の演奏に近づくために、自分で問題を解決した時の喜びや達成感は、何物にも代えがたい宝になります。

 

そして、自分で問題解決できた自信は、社会に出て壁にぶつかった時にもきっと役立つでしょう。

 

 

最後に、③「他者との関りで自己を見つめる」という特徴についてです。

 

ピアノでは、発表会などで他の生徒さんと連弾をしたり、アンサンブルでひとつの音楽を創り上げるというすばらしい機会があります。ここでは、目標を立てて曲の演奏ができるようになった、人前で演奏できたことが大きな自信につながります。

 

また、自分に与えられた役割をこなすことで、そこに人と人とのコミュニケーションが発生するわけで、家庭や学校だけでは得られない「何か」を身に付けられます。

 

  

ここまで考えていくと、ピアノ教室の役割というものの幅広さが明確になります。

 

人として生きる上での「根拠のある自信」を身につけさせるために、ピアノはもってこいの習い事であると言っても良さそうです。